中部財界連載コラム-クルマ事情

CCMCメンバーのK氏が中部財界社より出版の『中部財界』に『クルマ事情』と題した記事を連載しています。その題名の通り、クルマに関して毎月様々な情報や感想が述べられています。是時ご一読下さい。


中部財界 3月号掲載 クルマ事情
BMWアクティブハイブリッド7  ダイナミックな走りのハイブリッドカー

この車の感想は一言でいうと、
「すごい、やりすぎ、またこんなに速くて大丈夫?」
というのが正直なところである。 同じように感じておられる方達がどれだけいるのかと思う。

今までのクルマの常識がくつがえされる程に、私にとっては衝撃的であった。

スペックはエンジン4400ccV型8気筒DOHC449馬力、トルク66.3kg-m、モーター20馬力、16.3kg-mである。十分過ぎるスペックである。車重2120kgもあるクルマが
「瞬時にその場からいなくなる」
という表現がぴったりなくらいにクルマの大きさを感じさせない。BMWとはいえ「7シリーズ」だから大きさはフルサイズである。ちなみに販売金額は1280万円。

それにしても、今までのスポーツカーはなんだったんだろうと思える程速い。M5も507馬力あるが、アクティブハイブリッド7には敵わないだろう。エンジンとモーターは常に一緒に回転して、走行中にどちらも完全に停止するということはない。エンジンはスタートから走行の全てに関わり、急加速に応じてモーターが追加されるというものだ。つまりは電動アシストがついているガソリン車という感じだ。これは、フォーミラー1のカーズ的な発想である。

このクルマは2010年の夏ごろから発売されているはずであるが、まだ町中では見受けられない。

メルセデスSクラスでもハイブリッド仕様があるがこのBMWとは何かが違う。悲しいかなブランド力はベンツの方が上だが、個人的な意見を云わせてもらえば、走りはBMWである。

こんなに速くてエコカー減税が受けられるクルマである。ハイブリッドカーが世に出て私も、車も面白くなくなるなと落胆していた自分であるが、このクルマに試乗してからは本当に考えが変わった。

ガソリン車はガソリン車で良いが、レースにおいてもハイブリッドになるなら、面白くなくなると思っていた。しかし何とこの考えが一変した。今後はコースレコードが塗り替えられる程速いものになるだろうと確信したのである。

今後もポルシェ、フェラーリなどハイブリッド車種が出てくる流れであるが、多分とてつもなく速い仕様となるだろう。BMWのようなこのセダンカーでこれだけ早いのだから、スポーツーカーメーカーが本気を出したらより上上級車種となる事は間違いない。

日本のハイブリッドカーといわれる高級車はまったくお呼びでない。 そんなレベルだ。
なんといっても、日本のメーカーと欧州のメーカーはハイブリッドの概念が違うと思う。日本はエコ方向であり、海外はよりパワーという決定的な違いがある。 今後は技術的に可能かどうかわからないが、ディーゼルエンジンのハイブリッドだ。

(CCMC所属 K)