CCMCメンバーのKさんが中部財界社より出版の『中部財界』に『クルマ事情』と題した記事を連載しています。その題名の通り、クルマに関して毎月様々な情報や感想が述べられています。是時ご一読下さい。
中部財界 1月号掲載 クルマ事情
最近のクルマ事情3
走るには本当に良い季節となった。
気温が低くエンジンに負担がこず、限りなくエンジン性能の限界値まで引き出すことができる。そんな季節だ。
この季節、ヒーターもつけないでオープンカーに乗っているひとがいる。何故そこまでするのだろうか。ひとからみれば、まるで罰ゲームの様なことを、どうしてしなければならないか。
答は簡単です。
それだけ運転することに生きがいを感じているということです。はたから見れば馬鹿げた話ですが、暖かさよりも走りたいという気持ちが先にたつのでしょう。
最近は国内各メーカーがスポーツカーをほとんど発表していない。これは、クルマ好きからいわせれば、楽しくない。
そのせいではないかもしれませんが、新車が出ないから目が外車に向くなど、スポーツカーの需要を海外メーカーに取られてしまっているのも現状。スポーツカーの新車が出てこないためなのか、このところ街中で古いクルマをよく見かけるようになった。古き良き時代のクルマを追うニーズが出てきたのでし ょうか。
国産車も外車も含め「新しいクルマが面白くない、味がない」という事実にユーザーが気付いたのかもしれません。
最近のクルマは確かに早いし、完璧な状態に仕上がっていると思う。パワーも500馬力とか600馬力出る。しかし、こんなハイパワーのクルマを本当に自在にコントロール出来るのかといえば、疑問が浮かぶ。私は個人的には、パワーを追うより味を追え、と思っている。
古き良き時代のクルマは当たり前のことだが、二度と新車として登場してこない。市場 に存在するクルマが流通するだけだ。
こんな云い方が許されるなら、「新しい物好き」か「古い物好き」かという話である。
サーキットを走るのなら、新しいハイパワー車にはかなわない。しかし古いクルマにはスピードでの次元は低くても自分自身でコントロールするという醍醐味が存在する。
作りの面でも重厚な質感が古いクルマにはある。トランクの作りやドア関係を見ても今の新車とは全然違っている。
古いクルマは過激で速くて危険。
一方、新しい車は誰が乗ってもマイルドな速さで、速くて、安心という表現がぴったりだ。だから表現は悪いが、新しいクルマは無難であまり面白みがないのではないか。
もうひとつ付け加えるなら、新しいクルマはポリシーが余りない作り方がなされているということでもある。
今のクルマ事情は「真空地帯」だと思う。
いや、真空地帯というよりは、新車市場が下降線気味と云うべきだろう。だからこそ、今後は否が応でも古いクルマの見直しがされるであろうと私は踏んでいる。
時代は巡るといわれるように、クルマもまた特にマニアの間ではその様な古いクルマへのニーズが多々出てくると思う。
(CCMC所属 K)
