CCMCメンバーのKさんが中部財界社より出版の『中部財界』に『クルマ事情』と題した記事を連載しています。その題名の通り、クルマに関して毎月様々な情報や感想が述べられています。是時ご一読下さい。
中部財界 8月号掲載 クルマ事情
トヨタ自動車リコール問題
最近異常な程、日本が誇る世界のトヨタの「リコール問題」が浮き彫りになっている。
今年はプリウスに始まり、クラウン、レクサスまで出てしまった。日本のクルマの代名詞“最高品質”はいったいどこに行ったのだろう。トヨタの混乱はまるで日本全体が混迷しているかのような錯覚に陥ったのは私ひとりなのだろうか。
メディアも重箱の隅をつつくような状態になっているが、面白おかしく茶化すことだけは避けてもらいたい。日本の自動車産業はいまでも十分世界基準に通用するレベルにあることは間違いないのだから。
私は、当初アメリカでの「プリウス問題」は、世界一になってしまったトヨタ自動車が「アメリカの虐め」にあったぐらいの感覚でいた。なぜなら、プリウスは品質も良く、燃費も良い実用車だ。そのプリウスのリコールが決着ついたと思ったら、今度はレクサスだ。さらにはクラウンまで出てしまった。
トヨタでは昨年秋以降リコールや自主改修が続き、全世界での対象台数が1000万台を超えた。出る杭は打たれるパターンだと思っていたのだが、今回の「レクサス」のリコール問題は非常に痛手である。
だからこそ、トヨタが今後どの様な対応を見せてくれるのか、見ものだと思う。
以前から私は個人的に感じていた事がある。日本車は「新車は非常に綺麗で出来が良い」のだが「年数が経つにつれて劣化が激しい」例をあげれば内装シートは、ヘタリが早い。これは、商品としての回転率の問題なのか、商品寿命を長く維持することを考えていないせいなのか理解出来ない。
とにかく私に言わせれば、製作のコンセプトを欧米化すべきである。そう思うし、より質感を重視して頂きたいと思う。
たまに自分のクルマのシートを取り外して見るが、なんともはや薄っぺらいものがついている。製作コスト削減も良いが自動車なので安かろう悪かろうではだめだと思う。
リコール等でどれだけの出費をするのか。リコールへの対応に費やす時間と、それによって信頼性を失う事、あるいは諸々の出費を考えれば、最初から良いものを製作した方が良いのではないのか。それが結果、安く収まるのではないのか。
日本の技術はまだまだ高い。しかし厳しすぎるコスト削減を迫られ、良いものを作れなくなっている下請けもあると思う。こんなときだからこそ、安全マージンを高めにとった製品を供給し、世界で勝つため皆が一丸になって取り組む姿勢が必要ではないのか。
誰でも失敗はある。今後、この教訓を生かして、このようなことがないよう、各自動車メーカーは各自の業務に邁進して頂きたいと思う。
(CCMC所属 K)
