中部財界連載コラム-クルマ事情

CCMCメンバーのKさんが中部財界社より出版の『中部財界』に『クルマ事情』と題した記事を連載しています。その題名の通り、クルマに関して毎月様々な情報や感想が述べられています。是時ご一読下さい。


中部財界 7月号掲載 クルマ事情
レクサスの人気度 (3 )

今回も引き続きレクサスについて書きたい。

レクサスの「現ユーザー」の意見としては、何度でも言うが“乗りやすさ重視”で、車両の完成度は高い。ただしスポーティーさには少し欠ける。

国産車派の方々のなかには“足回りの固いクルマ”を好まないひとが多く、レクサスが取り入れたのは、そういったニーズに合わせた戦略なので、仕方ないことだ。個人的には欧州車の様に固めなセッティングがいいのだが、難しい判断である。

メーカーをかばうつもりはないが、作る気になれば作れるだけの技術は十分あると思う。ブレーキや足回り等 がハード仕様になると万人受けしなくなるので、総合的に乗りやすい方向の味付けにしてしまうのであろう。 だから意見が二つに分かれるのだ。

昔から「クラウン」や「セルシオ」のエアーサスペンション仕様に乗ってこられた方は、足回りなどがソフトな仕様であれば「非常に良いクルマ」だと評価する。

一方、欧州車から「レクサス」に乗り換えられた方とかスポーツカーに乗られている方に「レクサス」を評価させると「足回りが柔らかい」「ブレーキが弱い」ということになる。

どちらも正しい意見なのだが、後者には購入をやめて しまうひとが多い。

両方のニーズを上手く取り入る事が出来たら一番いいのだが、そうはいかないのが現状だ。

たとえば昔の様に「セルシオ」なら“足回りが固めなユーローバージョン”という仕様があった。これは中古車市場でも人気が長続きしたクルマで、価格が維持されたということは、またニーズがあるという証拠でもある。

レクサスでも色々思考錯誤している様だが、“ヨーロッパ仕様”をバリエーションのひとつに加えれば外車からの買い替えユーザーが納得できるポテンシャルを提供できるのではないかと思う。

再度云うが、レクサスよりセルシオの中古車の方に価値があるというこの流れを変えないかぎりはレクサスの真のブランド力は確立されないだろう。

昨年10月ごろのマイナーチェンジ後、スピードメーターも280㎞迄表示されるようになった。レクサス発 売当時は180㎞までだったが、世界基準にしてはお粗末だなと感じていた。それがやっと、遅ればせながら改良されたのである。つまり当初は国内ユーザーの心理を読んでいなかったということになる。もし仮に300㎞メーターを最初から付けていれば購買市場にも変化があったかもしれない。

とにもかくにも、レクサスを一日も早く世界の名車と肩が並ぶブランドにまで成長させてもらいたいと思う。

(CCMC所属 K)